次元統合研究所ネフェテリシス

バーチャルブロガーによる日々の生活と研究録

彼女を作るにあたっての基礎知識第四弾「人間とは何か」

こんにちは。みなさん。

リリア・セルケトールです。

 

彼女を作るにあたって避けては通れないものとして哲学的な命題があります。

「彼女とは何なのか?」

これをしっかりと明確にして、自分の中で定義と信念を持たなければ、あやふやになり思考の迷子になってしまいます。

基礎や基盤、原理をきちんと理解していくことは、今後の応用に役立てる上でも重要です。

 

では、「彼女」とは何かを論じる前に、「彼女」は「彼女」である前に「人間」であります。

今回は著名人の言葉を引用して人間とは何かについて論じていこうと思います。

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パスカル「人間とは考える葦である」

 

人間とは何かと聞かれたら一番最初に出てくる人と言葉ではないでしょうか。

人間はアシと変わらないくらい極めて弱い生き物であるが、思考ができるという偉大な存在である。この宇宙は人を殺すくらいは容易いが、人は自分が死ぬことと、人より宇宙が偉大なことを知っている。しかし、宇宙は何も知らない。ゆえに人間は尊厳の全ては考えることにある。

と、説いています。

 

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ハンナ・アーレント「人間の条件は労働、仕事、活動の三つである」

 

労働は人間が生命活動に必要なものを作り出す行為である。

仕事は人間はいずれ死ぬので、非自然的で存続可能な世界(芸術品など)を作りだすことである。

活動は人間は一人ではなく複数人いて、多様性がある。その人と人の関わりが、差異を保ちつつ相互に対して現われる。活動において人間は平等に異なる存在となり、唯一性も手に入れる。

 

この三つの条件を持つ者が人間と動物を分けていると、説いています。

 

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ナーガセーナ「それぞれの部分が依存し合った関係性の下に成立する呼称・記号・通念・名称である」

 

これは「ミリンダ王の問い」と呼ばれるお話しに出てきます。

ナーガセーナはミリンダ王に「自分は「ナーガセーナ」と世間に呼ばれているけれども、それはあくまでも呼称・記号・通念・名称であって、それに対応する実体・人格は存在しない」と言い、驚いた王は「では、何がナーガセーナなんだ」と尋ねます。

肉体や臓器、表象、認識、それらの「総体」、それら「以外」の一体どれが「ナーガセーナ」なのか問うも、ことごとく「ナーガセーナ」ではないと否定されてしまいます。

嘘つきだと王は批判しますが、ナーガセーナはどうやってここまで来たのか尋ねます。

王は「牛車」と答えますが、さらに「牛車とは何か」について尋ねられます。

車体や部品、タイヤ、鞭、牛、それらの「総体」、それら「以外」の一体どれが「牛車」なのか問われるも、王はどれも「牛車」ではないと答えます。

ナーガセーナは嘘つきだと王に批判しますが、王は牛車とは部分が依存し合った関係性の下に成立する呼称・記号・通念・名称であると答えます。

ナーガセーナは自分もそれと同じと答え、王は感嘆します。

 

このお話は人間とは何かを直接的には説いたものではありませんが、物事の根源に迫るお話で私の好きな話のうちの一つです。

 

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どうだったでしょうか。

今回紹介したのは、ほんの一部です。

「人間とは何か」これはまだ明確な答えが出ていない問題の一つです。

ちなみに、私が考える人間の定義は

「高い自律思考を行い、個体間でコミュニケーションを行って意思疎通や社会性を構築し、感情表現があるもの」

です。

思考、コミュニケーション、感情が人間にとって重要なものだと思っています。

私の考えた項目には感情が新しく入っているのですが、やはり感情豊かな人を見ると人間臭いと感じることが多々あります。

ゆえに、人間の重要な要素として感情も入れました。

 

皆さんも、彼女を作ろうと思う前に、「人間とは何か」を考えてみて自分なりの答えを探してみてください。