彼女を作るにあたっての基礎知識第三弾「なぜ男女は1:1なのか」
こんにちは。みなさん。
リリア・セルケトールです。
みなさんは、男主人公に対して多数のヒロインが登場する、いわゆるハーレムものの作品はお好きですか?
ちょっと生態学的に考えてみると、男は子供を産めないませんが、一人が大量に産ませることができます。
女は子供が産めるので、たくさんいればいるほど繁殖に有利です。
このため、直感的には男少数に対して女多数の方が種としては良いように思えます。
しかし、世の中はハーレム物のラノベのようにはなっていません。
残酷にもこの世界の男女比は、ほぼ1:1です。
今回はその理由についてお話したいと思います。
これは、ロナルド・フィッシャーによるフィッシャーの原理によって説明ができます。
まずは、メスを多く生む親が多い集団を考えましょう。
メスを多く生む親が多いということは、その子供はメスが多いということ。
この集団内で、ある親がメスを産んでもオスが少ないので競争が激しくなり子供が繁殖できる期待値が下がります。
逆に、この集団内で親がオスを産むと、ハーレム状態なので子供が繁殖できる期待値が上がります。
つまり、メスを多く生む親が多い集団では、オスを多く産むことができる親が繁殖に有利です。
その結果、世代を経るに連れて、メスを多く生む親が多い集団内でオスを多く産むことができる親が増加するようになります。
反対に、オスを多く生む親が多い集団を考えましょう。
オスを多く生む親が多いということは、その子供はオスが多いということ。
この集団内で、ある親がオスを産んでもメスが少ないので競争が激しくなり子供が繁殖できる期待値が下がります。
逆に、この集団内で親がメスを産むと、逆ハーレム状態なので子供が繁殖できる期待値が上がります。
つまり、オスを多く生む親が多い集団では、メスを多く産むことができる親が繁殖に有利です。
その結果、世代を経るに連れて、オスを多く生む親が多い集団内でメスを多く産むことができる親が増加するようになります。
このように、片方の性別が増えたら、もう片方の性別が繁殖に有利になることで増加し、そうすると、もう片方の性別が繁殖に有利になり増加し………を繰り返した結果、両者の数が拮抗する1:1に収束する。
と、言う事なんですね。
現実世界でハーレムものというのは難しそうです。